初夏

ヴィクトリア&アルバート美術館展を堪能

 神戸市立博物館で開催中の「ヴィクトリア&アルバート美術館展」に行ってきました。

 イヤホンガイドは、桂小米朝さん。ほんと、楽しいご案内でした。
 広重あり、歌麿あり、抱一ありと、明治開港と同時に日本から流出していった宝がザクザク。いや〜、圧巻です。

 とりわけ、浮世絵は、画集などで見ると紙の材質や染料の質感がよくわからないけど、そこは実物、百数十年の歳月を経た紙の黄ばみ、赤ばみ、絵の具の定着度から褪色の程度まで、その作品が経てきた歴史そのものを目のあたりにすることができます。

 中でも印象的だったのは、うちわに一点一点、版画で印刷していった浮世絵の数々。江戸時代の日本人って、ほんとに日常の中に美をちりばめる人たちだったんですね。
 ここにはたーくさんのうちわ絵が展示されていますが、そのうちわを何十枚も重ねて町中へ売りに来る「うちわ売り」を描いた浮世絵もあって、当時の風俗が目に浮かぶよう。
 まさに、日本人の美的感覚とは、生活がアートになり、生きることだったのだと誇らしくなります。

 世紀末のヨーロッパ人の度肝をぬき、鮮烈な衝撃を与えていったジャポニズム。でも、今やウエスタンスタイルにどっぷり使った現代日本人こそが、こうして絢爛たるジャポニズムに目を奪われる”異文化の民”となってしまったのかもしれません。
 目も醒める江戸の文化を堪能してきたアートな午後でした。

 さて、ここでお約束の写メをご披露したいのですが、今は出先で、SDカード端末がないため、また帰宅してからね。お楽しみに。

by 玉岡かおる  at 21:52 |  日記 |   |   |  page top ↑
プロフィール

玉岡かおる

Author:玉岡かおる
兵庫県三木市生まれ。神戸女学院大学卒業。1989年、神戸文学賞受賞作の『夢食い魚のブルー・グッドバイ』で新潮社より文壇デビュー。2007年11月「お家さん」刊行

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