2018年05月15日 10:45
ことしも、入試問題に、私の作品から出題されています。
一つは大学入試。『ひこばえに咲く』から。
もう一つは高校入試で、はやばやと『花になるらん 明治おんな繁盛記』から、です。
それぞれ、ここから出すか~、と唸るような名場面。
『ひこばえに咲く』では、一枚の絵もうらない津軽の画家ケンのいきざまをドキュメント番組がまとめる部分。
『花になるらん』では、主人公の姪が、激しいイジメを受けながら屈することなく画に邁進する場面。
なるほど~。
今や、あまり小説を読まない若者たち。それでも、問題を解くわずかな間だけでも文学にふれる体験を、と願う出題者の意図がくみとれます。
正解をもとめるより、読むこと、触れることに価値がありますね。
入試問題で私の作品と出会い、そこから小説を好きになってくれたりしたら、本当にうれしい。
入試問題になると、この後は赤本などに収録されて、より大勢の若者と出会う機会が生まれます。
それはささやかなことですが、どうかこの国の若者に、心ゆさぶる文学の世界へのとびらとなりますことを。
※実際の問題、当HPにて掲載していますので、解いてみてくださいね。
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