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朝鮮人の友として生きた日本人が眠る墓にて

2012年08月24日 00:20

ソウルから小一時間、 忘憂里共同墓地へ。
浅川巧の墓を訪ねて、小雨の中をでかけてきました。

日本が韓国併合を強行したいわゆる日帝時代、林業技師として赴任した朝鮮の痛みを自分のものとして受け止め、あがき、兄浅川伯教や柳宗悦らとともに、朝鮮古来の文化を守り、山に木を植え、朝鮮人の友として生きた男。
帝国支配により壊されそうになった光化門を保護し、景福宮の中に初めての民芸博物館を創るなど、朝鮮人と一つになろうとした日本人がここに眠っています。

あたりは、抗日運動の英雄たちが眠る大きな山。
公園としても整備され、ウオーキングを楽しむ人々の姿でにぎわうすがすがしい山です。
巧の墓は、その山の上、漢江やソウルの街や、それを囲む山々を見下ろせる頂上ちかくにありました。

한국의 신과 민에를 사람하고 한국인의 마음속에 살다간 일본인 의기 한국외 훍이 되다.

韓国の山と民芸を愛し、韓国人の心の中に生きた日本人、ここ韓国の土となる。

ハングルを習って二年になる私ですが、石碑に刻まれた文字が読めました。
巧の願い、巧の人生、巧の夢。
白磁の壺をかたどった石碑の前で手を合わせると、雨上がりの山に、まるで昨日のようにしっとりと、彼の思いが感じられてきます。
人間の品位とは、すなわち感性に裏打ちされたゆたかな愛なのではと、思ってみたり。
その人が眠る土饅頭はひたすら静かな緑に覆われ、つゆくさが一輪、雨に濡れているのみでした。
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