2010年01月17日 20:44
私はNHKの震災特番に出演させていただいたのですが、その前に少し時間があったので、生田神社に寄ってみました。
28年前、私もここで結婚式を挙げたのです。そして15年前のあの日、1/17には、ここも目を覆うばかりの全壊で、神戸でもっとも賑わう繁華街が、その光景を一変させていました。
けれども歳月の力は偉大です。今日はのどかな小春日和に恵まれて、お正月を17日も過ぎても初詣客の列が参詣の順番を待っています。
その祈りもまた、15年前とはすこしずつかたちを変えて、あの時はただ、失ったものを悼み、生かされたことに感謝するひたすらなものだったのが、今はより現実的な、目の前の幸せに向かっているような気がします。
15年。大切な人を奪われた方々の悲しみを癒すにはまだ足りない時間かもしれないけれど、震災を知らずに育った世代は確実に今日へ、未来へ、歩んできたことが目で見えるようにも感じました。
節目の時は、とかくこれまでの日々とこれからの課題を我々に照らし合わせますが、節目だからこそ目を逸らさずに、みつめておきたい一日でした。
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