2017年03月11日 12:48
初の圏外進出、津軽を舞台に描いた大人の再生物語『ひこばえに咲く』が文庫本になって再度、書店に並んでいます。

今度の表紙は、常田健の「りんごの木」。
土と樹木と花とを描いた、写実的なのに幻想的という独特のムードの絵です。
実は単行本の時にも、これにしようかと迷った作品。
でも、こちら、健さんらしい生命の躍動を描いた「母と子」を選んだのでした。

少し中身も手直し。香魚子の恋を、より共感できるよう推敲してみました。
文庫になってとても手にしやすくなりました。
まだ読んでいない方は、この機械にそうぞ。
きっと津軽のりんご畑の納屋に眠っていた200枚ちかい絵をひもとくように、別な世界に踏み込んでいく小説の醍醐味を味わっていただけるはず。(^^)