2014年10月27日 18:53
仙台空港からレンタカーで、約400㎞、2泊3日の旅程も、岩手県大阪事務所の有能なおねえさんに組んでいただき、はずせない場所、行きたい場所、すべて洩らすことなく、ロスもなく、完璧な旅程。

奇跡の一本松はまだ立っていましたが、周辺はすさまじい地上げと更地製造の現場。
頭上を縦横に交錯するベルトコンベアが、この地をよみがえらせるのに必要な土砂の量を思い知らせます。
第1、ドライブの最中、行き交うトラックの数といったらハンパないです。


陸前高田の市役所は、いまだ高台で仮設庁舎のまま。まもなく3年もたとうというのに…。

釜石から山田町、そして宮古へ。

こんなに美しい浄土ヶ浜に、2万人もの尊い命を奪っていった黒い津波が荒れ狂ったなど、どうやったら想像できるというのでしょう。
関西から、大勢のボランティアさんが駆けつけてくれたことを、とても温かく受け止めて下さっている地元の皆さん。”絆”はたしかに生きていました。

津波の語り部さんの話には、おののくしかできず、そして涙が止まりません。
会う人会う人、3年たっても癒えることのない悲しみは、津波がさらっていった岩場に咲く"はまぎく"の花だけが分かち合えるのかもしれません。
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また冬が来ます。一日も早い復興のために、何をどうすればいいか、課題をくれた旅の終わりでした。