古典芸能にふける夏

2013年07月31日 15:58

 文楽と歌舞伎、たて続けに観てきました。
 まずは文楽、『妹背山婦人庭訓』、さすが王朝物はお人形がとびきりきれいで、おもしろかったわー。

文楽3

 江戸の庶民のくらしと大化の改新の時代がごっちゃまぜなんだけど、そもそも庶民のための観せものだから、時代背景なんて、物知り顔でツッコんではだめらしい。
 造り酒屋の娘のお三輪が、御所と言われる蘇我入鹿の邸に入っていって、わずかな血があればいいのに殺されちゃっても、不条理だ、なんてぶうたれてもいけないらしい。
 そもそも、鎌足の息子の色男・淡海、可憐なお三輪と、高貴な橘姫と、どっちが本命やねん、とせまりたいところ。
 文楽の男はいっつも、そんなんばっかり。はっきりせいや、と言いたいけど、しっかり者の女で成り立つのですね。
 もともと浮き世は不条理なもの。庶民は納得済みで、物語の大筋がひろがりゆくのでカタルシスを感じていたのでしょう。日本人の感性ってすごいね。

文楽はサマーレイトショーがあるし、学生料金大特価なので、ぜひこの機会に、と学生たちにも薦めているところ。

 そしてこちらは歌舞伎です。

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 江戸の庶民のくらしがにおいたつような『杜若艶色紫』。おどろおどろしい殺人現場もありますが、見世物小屋の一角、「ヘビ女」の看板がある小屋から立ち現れるヘビ使いの太夫、こと中村福助、存在感といい縁起と言い、圧巻でした。

 いやー、暑かったけど、しばし忘れる日本の伝統、満喫の時間。
 大阪の文化力、ほんとはわんさか満席で終えたいところですが、ぼちぼち仲間をふやしていきましょ。