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どうした大阪 文楽応援団から

2013年04月22日 14:53

 国立文楽劇場へ、4月公演を見に行ってきました。
 演目は、ご存じ「心中天の網島」。近松門左衛門の名作です。今年は近松生誕360年だとか。
 れいによって、郭通いの駄目男、妻も恋人も両方泣かせて、最後は幼な子も残し、人目を避けて女と心中。
 道行きは、八百八橋と言われたなにわの町の、橋を1つ、また1つと、渡って死出に近づく名場面。
 残された者はたまらんよねえ、っていうストーリー。
 あ~あ。こんな男に惚れるなよ、と、どうも割り切れないのは現代女性のまっとうな感覚かもしれません。

 けれども、それとは別に、妻の”おさん”が、夫の男を立たせるために、自分の事は前後かまわず、着物を質に出してお金を用立てようとするシーンの悲しいこと。
 箪笥から子供のものまで着物を次々取り出していくその手つき、とても人形とは思えず感情移入してしまいす。やめとき、そんなダメ男に、とは言えないほどの、女の一念。
 いやあ、主役はこの”おさん”と言われるわけがわかります。

 また、最後の心中シーンでは、遊女の小春の、断末魔の体のわななきが圧巻。
 文楽の芸のすごさを見せつけられました。
 いずれにせよ、大阪の女のみごとさを描ききった名作です。

 さてさて、それはさておき、客席を見ると、────日曜だというのに、6割の入り。空席が目立ちます。
 ありゃりゃ、どうしたんですか、皆さん。

 橋下市長に対抗する時はあんなにぎっしり大入りだったのに、もう熱がさめたんですか?
 いけませんね~。
 補助金カットへの対抗は、これからが正念場。
 文化を愛する大阪の客も、最後までみごとでありたいです。

 



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