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ハンカチ用意で『レ・ミゼラブル』

2012年12月15日 10:59

 ご存じ、ブロードウエイミュージカル『レ・ミゼラブル』の映画版。
 マイ・ヒーローのラッセル・クロウの出演とあれば必見で、スケジュール繰り合わせプレビューに行ってきました。
 期待もすごかったのですが、それをはるかに越える作品で、圧倒されて帰ってきました。これはアカデミー賞総ナメでしょう。

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なんといってもラッセルの存在感。
 彼がいるだけで画面の格調が違う。悪役だからなおすごい。怖い。追い詰められ感バリバリです。
 しかも、これ、ミュージカル映画だから、歌は? と気になるのですが、全員、自分で歌ってる。そう、かのオードリー・ヘップバーンは吹き替えヴォーカルでアカデミー主演女優賞を逃がしましたからね。俳優、女優といえど鑑賞に絶える歌が歌えないと。
 ラッセルほどの大俳優でもちゃんとオーディションを受けたというから頭が下がります。ほんとに彼、歌が好きで、巧いんですね。惚れ直しました。

 ということは、アン・ハサゥエイも。
 もちろん自分で歌ってます。とてもチャーミングな声でした。『プラダを着た悪魔』では単に個性的な顔の女優さんと言う認識だったけど、やるもんです。
 娼婦に身を落とし、歯を抜かれ、髪を刈り上げられ、これ以上のミゼラブルはない、という役柄への体当たり、女優魂を見ました。

 ミュージカルと違って映画のすごいところは、なんといっても、カネにモノを言わせて作ったパリの町のリアル感でしょう。
 猥雑で、不潔で、非情。18世紀のパリの、みじめで虐げられた人々の生活感がそのままたちのぼってきて胸に迫ります。

 そしてそして、ジャン・バルジャン役にはヒュー・ジャックマン。
 囚人として酷使され不満の怒りに燃える表情も渋いけれど、そこから立身出世をとげて敬虔な紳士で現れると、もう彼の独壇場です。品格というのは演技だけでは醸し出せませんからね。
 ラストシーンの、全人生をふりかえっての絶唱は、涙、涙で、うっかり鞄を足元に突っ込んでしまっていた私は、ハンカチを取り出せず、困りました。
 号泣するも頬はダダ漏れ。皆様、ハンカチは必須でご用意のほど。公開は21日から。
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