2012年08月16日 08:40
でも、さすがに今回の李明博大統領の言動には唖然とし、すっかり気持ちを損なわれています。
どんなひどいことを言っても、おとなしい日本人は何の反発も行動も起こさないだろう、と思ってのパフォーマンスでしょうか。
仮装敵を仕立て上げれば国民の目がそちらに向き、自分への不平不満は上手くそらせる。そして都合のいいことに、サンドバッグのように打たれても何もやり返さない隣人がいるなら、誰だって何度でも使うでしょうね。
その手は古いんだよ! と日本から思い知らせなければ、同じことはずっと繰り返されるのでは?
実はこの秋、生活文化親善大使を韓国へ送ることになっており、私・玉岡かおるが団長を引き受け、来週、訪韓の下見に行く予定でした。
使節団の趣旨はこうです。
韓国の教育の現実として、学校で反日を教え込むのがタテマエとしても、家庭の中で、おかあさんが子供に日本のよさや親近感を教えるならば、それはホンネの教育になるのではないか。
女性の力で、膠着した日韓の間柄をほぐす一助になれないか。
この趣旨に応じてくださり、使節団と交流することを引き受けてくださっていた韓国の女性たちがいます。みーんな、私の友人たち。
新しい日韓関係は、政治ではなく、生活文化から始まるとわかっているのです。
それが、政治の、愚かなやりかたで、なし崩しになりそうです。
来週の下見も、秋の訪韓も、私個人としては、中止したい、というのが意向です。
なんらかの意思表示をしなければ、これだけひどいことを言われてもへらへら笑って韓国に行き、少なからぬお金を落としてくる、というのは、「媚びる」以外の何物でもないでしょう。
媚びる姿勢からは、友情なんかは生まれません。
対等の友人であるなら、傷ついたら傷ついたと言い、ふたたび同じことが起こらぬように話し合うのが筋なのでは?
むろん、多くの人に影響するので、これからじっくり話し合わなければ、私の一存では決められません。
私の呼びかけで日本女性の使節を受け入れてくれるつもりでいた友人たちにも、このことによってヒビが生じるかも知れません。
それでも、もう避けては通れない問題。
日本人は、打たれて痛みも感じないサンドバッグではないし、傷つけられば声を上げる、生きて未来を探るあなたがたの隣人なのだと、どうすればわかってもらえるのでしょうね。