帰ってきた浮世絵に会いに

2011年07月23日 13:31

また京都に来ました。今度は相国寺の中にある承天閣美術館へ、浮世絵を見に。
 拙著『天涯の船』を読んでくださった皆様はご存じですね。明治の始め、神戸港や横浜港から輸出されるお茶に添えて、国宝級の浮世絵が流出していったこと。それらが西洋のアーティストたちに衝撃を与え、ゴッホ、モネ、ドビュッシーほか、巨匠らがすすんでコレクションし、各自の作品の中にもとりいれたこと。
 そしてそして、第一次世界大戦中、ナチスによる戦火が迫るパリでは、これら浮世絵コレクターが、散逸することなく売り渡したいというのを、わが主人公・桜賀光次郎(松方幸次郎がモデル)がポケットマネーでこれら国宝を買い戻したのでした。これが世に言う「松方コレクション」。
 今回は買い戻されないまま、同様にしてヨーロッパで収集され現代に至る第一級の浮世絵が、ハンブルグ美術館からお里帰りです。
 いや、すばらしい品々。日本人の美的感覚ってどの民即にもない洗練度ですね。
 それに、相国寺の格調高さ、心洗われます。
 ぜひおでかけのほど。

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