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涙の「子宮頸がん予防シンポジウム」

2010年08月22日 09:41

 今日は兵庫県医師会主催の県民公開講座「ママとわたしと子宮頸がん予防ワクチン」にパネリストとして出演させていただいてきました。
 前半の講演は、専門家の先生お二方で、島根県立中央病院の岩成治先生、兵庫県立がんセンターの西村隆一郎先生のお話。パワーポイントを拝見しながら、子宮頸がんは
①「早期発見で治療できる」、
②「ワクチンで予防できる」
との説明には、思わず涙がこみあげてきました。
 約30年前、母が激痛に悶えながら息を引き取った時代には、がんは不治の病で、本人には告知せず、家族は母を騙し続けたまま、壮絶な痛みと闘う母を天国へと見送るしかなすすべもなかったのでした。
 それが、早期発見で完全に直る、しかも、2008年にノーベル賞を受けたワクチンの開発によって、予防ができる、なんて……。これは、夢?。
 今の時代に母が命ながらえていたなら。あの苦しみから解き放ってあげられたばかりか、私たち家族の悲しみももう少しやわらいでいたかもしれません。
 ああ、それにしても、医学のたゆまぬ進歩、人の叡智の、なんとすばらしいことか。
 そう考えたら、涙が止まらず、演台の上で、泣いてしまいました。
 年間数十回の講演をこなす百戦錬磨の私も、涙でしばらく喋れないなんて、こんなこと、初めて。
 泣けばすぐ、あ~あ、これだから女の涙は、とか、女は泣けばいいと思ってる、とか、こちらの本意とはかけ離れたところで批判を受けることは重々承知なのですけれど、感情にはあらがえない。これこそ、頭でわかっていても「子宮で考える」結果でしょうか。
 それでも、尊い命がこうやって一つまた一つと救われる現実には感激せずにはいられませんでした。
 暑い夏の一日、講演に参加してくださったみなさんはもちろん、参加できなかった皆様も、今や直せるがん、防げるがんに、意識を集め、そして無念にも人生の望みを立たれていった多くの患者さんのためにも、これからすこやかに命をつなぐ若い世代のためにも、公費でこのワクチンが問うよされていく動きになることを願ってやみません。
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