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レンピッカ展で固形とりもどすの記

2010年06月15日 23:14

 悪夢の締め切り。
 なんとかクリアしたものの、魂の一滴のこらずそそぎこんでしまって、すっからかん。体の輪郭線がどこかでぷちっと切れて、中身がゲル状になって溶けだしたみたいな脱力です。
 スパに行き、マッサージ1時間してもらうも、流れ出たゲルはおさまらず。それどころか、揉み返しまで。ああ~、ぜんぶ溶け出しちゃうかも。
 …と思っていた矢先、友人から、兵庫県立美術館で開催中の「レンピッカ展」に誘ってもらい、溶けてる半身が、どうしよ~、と悩みつつも、どろどろ、流動しながら行ってみました。

 いやあ、そしたら、すごいわ、タマラ・レンピッカ。こんなすごいアーティストがいたなんて。

 その強烈な色彩や、肌の質感、あんまり好きな画家じゃないなと思っていたのですが、たった一枚のポスターしか見ずにそんなことぬかしていた自分が恥ずかしい。一度にこれだけの絵を見てから語れよな、と自分にツッコミ入れておりました。
 絵もすごいけど、彼女自身がまたすごい。毛皮と宝石、というタイトルで有名フォトグラファーに撮らせた自分自身のポートレートの、ゴージャスさ、退廃的な美しさ。モデルになった彼女自身が作品なんですね。
 そのナルシストぶりからも、この画家がどれだけ美にこだわっていたかが推し量れるというもの。
 ファッション誌『VOGUE』の表紙を飾ったという数々の絵も、私の心をわしづかみです。
 興奮のあまり、溶け出していたゲル、みごとに吸いもどされて、気を確かに持ち直しました。

 もっとも、ゲルから固形にもどっている最中、その興奮を友人と語り合っていたら、静かにして下さい、と係員から注意を受けてしまいました。
 いやあ、やかましい私はよくあちこちで注意されるんですけど、日本の美術館って、絵を見た興奮も語り合ったいけないのかあ。
 レンピッカ、7月25日までやっています。



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