2009年11月30日 11:40
念願かなって、やっと、大阪にある大月能楽堂で、見せていただくことができました。
亮之会主催による「能と囃子の会」。
前にもお話ししましたが、道成寺という演目は、これを演じる時は特に「披く(ひらく)」という言葉を用いるくらい、特別な能。
予習たっぷりで臨んだ今回、やはりみどころは、シテである白拍子が、降りてくる釣り鐘の中にジャンプして入るシーン。
いえ、他にも、柱巻きや乱拍子など、みどころは満載なので、しじゅう目が離せないのですけれどね。
恋する男を一途に追って追って、ついには情念の炎で焼き殺してしまう女の物語。
やはり、圧巻でした。
道成寺が、こんなに長く愛され、演じ続けられて、踊りや歌舞伎など、さまざまな芸能に発展して、文字通り、日本人の古典、としてその生命を保ってきた理由、もう一度、味わい直してみたいと思います。