哀愁のエリザベート

2009年06月16日 23:41

 行ってきました、宝塚、月組のエリザベート!
 先週末から鼻風邪で(新型インフルではありません、念のため)、日曜は一日、家でダウンしていたくらいなのですが、さすがにエリザとあっては寝こんでなんかいられません。
 第一、大劇場の幕が上がるや、風邪なんかぶっとんでます。
 もうアドレナリン出っぱなし。
 髪の毛からも放熱で、頭も汗をかいてました。すっかりハイテンション、足取りは「最後のダンス」のステップもどきで、完璧に元気になって帰ってきました。
 瀬名じゅんのトートは、ほぼ理想ですね。エリザは、花総まりのような、過去の完全形の記憶があるから、どうしても私、辛口になってしまいますが、皇后という役柄の気品や威厳を演じるのって、やっぱり難しいことなんですね。でも風七瑠海さん、身長があって、舞台映えする。鏡の間での独唱は妙に胸に響きました。
 何はともあれ、私のベスト・ワンの演目。年を経て、自分の人生の舞台が進んだからでしょうか、エリザをいびるゾフィーがなんとも哀愁ただよって見えたり、「二つのボート」をうたう置いた老夫婦としてのフランツとエリザに、わけもなく涙がにじんできたり。
 見る観客の環境や年齢で、こんなにも哀愁漂う深い作品だったとわかる、それも、長く宝塚を見続ける楽しみかもしれません。もっと年を重ね、人生の達人といわれるようになっても、また何度でも見たい作品です。