2009年01月30日 13:16
片山清司さんの「舎利」は、前回、泉湧寺で見せていただきましたが、今回は南座の歌舞伎の舞台。柱もなく、ひろびろとしたスペースでは、常より動きがダイナミックになるのは自然というものでしょう。また衣装もライトに映えて美しい。能舞台を飛び出し、歌舞伎の舞台で演じると、同じ演目にこうも違いができるのだなというのもみどころです。
狂言は、野村万斉さんで「蝸牛」。さすが人気の狂言師、一緒になって笑いましたよ。でんでんむしむし…、と幕が果てても口ずさんでしまいそう。おもしろかったわ~
そして京舞。こちらは九世井上八千代さんの「邯鄲」でした。なにしろ常なら舞台に出ることのないお師匠さんが舞うとあって、祇園の芸妓さんたちの総見です。雨なのに、百花繚乱の様相でした。両方の桟敷席にずらり並んだ舞子さんたちのあでやかな姿、幕間になるとあちこちにあふれ、今回ならではのポイントだったかも。
八千代さんの舞いはまたすごくて、能でもない、劇でもない、単なる舞でもない、という、おもしろい趣向に、なんだか浮き世の憂さも洗われて帰る、という感じでしたね。
その余韻も失せないまま、一生の贅沢に(大げさ?いや、ほんと)、ごはんを「浜作」さんでいただいて、京料理を満喫。
こんなに京都を堪能したあげく、なんと、帰るタクシーを呼んでもらったら、なんと四つ葉タクシーじゃあありませんか!
聞けば、140台のうちの4台しかない四つ葉。そのうち3台は赤いタクシーで、なんとなんと、私たちを迎えに来てくれたのは1台しかない黒い車輌とは。
いやもう、これは幸運いただき!という感じ。きっと何かいいことありますよね!
ミーハーの玉岡、タクシーと写真を撮りたいと言ったら、河原町駅前では無理なので、とりあえず建仁寺そばで止まってくれて、写真をぱちり。
そしたら、五人連帯の警察官が出動していて停車中の車にライトを当てたりしているの。京都はえらく駐車禁止もきびしいんだなと思ってたら、家でニュース見てびっくりでした。建仁寺で仏像が盗まれたとか。ものものしい警官は、その捜査だったんですね。
いやはや、ふだん体験できないことづくめの京都。仏像、早くお寺にもどりますように。