2008年02月11日 16:48
いや、ほんと、日本人がこれを演じることができるなんて、夢のようですよね。舞台を見るたび、劇団四季って、すごいカンパニーやと思わずにはいられません。
今や振り付けで大活躍の加藤敬二さん、まだまだ動きにキレがあり、健在ぶりがうれしくて、こちらまで元気が出ました。アントン役の阿久津さんは、今まで大役が多かっただけに、より素に近いこんな普通の若者役だと、かえって気恥ずかしく感じちゃいましたが、皆様の感想はいかに・・・?
それにしても、’50年代に一世を風靡したこのミュージカル、現代アメリカの深層を実に巧みに表していたんですね。だって今、大統領予備選挙で、ヒラリー支持に回っているのは、このウエストサイド・ストーリーで描かれているヒスパニックと呼ばれる人々。彼らとヤンキー、そして黒人層、アジア層と、移民の集合で成る新大陸アメリカの人口構図は、すでにこの作品が問題提起とともに象徴していたわけです。
っていうような視点で見ればなおいっそう楽しめるこの作品。早くも上演延長決定です。