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6年ぶり「トスカ」に震える

2008年02月29日 01:15

 今日は関電さんからのご招待で、大阪フェスティバルホールで久しぶりにオペラを見てきました。
 
 長らくご無沙汰だったのになぜ今オペラかというと、なんと、演目が「トスカ」だったから。
 六年ばかり前、オペラ初心者として舞台をあれこれ見始めた頃、ミーハー女王としては、まだたいして見てもいないというのに、やはり本場で見なくちゃと、なんとパリのオペラ座へドレスアップで進出したことがあるのです。その時見たのが「トスカ」。まあ思い出のオペラなわけです。

 むろん思い出は思い出でもずっこけの方で、すでにエッセーにも書きましたけど、ドレスアップからしてNG。パリの人々にはオペラはすでにカジュアルで、がんばって肌なんか出したドレス着てるのは日本人だけでした。
 おまけに、せっかくオペラの本山パリに乗り込んだのはいいけど、着いたその夜の観劇じゃあ、そりゃ時差ボケで船こぎまくりにもなりますわな。
 あらかじめDVDで予習していったにもかかわらず、せっかくのアリアを子守唄に、頭を右へ左へ、大揺れに揺らしての大爆睡。ストーリーも舞台もほとんどわからんままに終わってもた、というほろ苦い体験でした。

 それが、今回は日本人の歌い手による舞台で、日本語な字幕つき。ああ、こういう筋だったのかとようくわかりました。いえ、それどころか、歌姫トスカのアリアの美しいこと。思わず鳥肌。
 でももっと感動したのは、男のために人を殺してきたトスカの手を、男がなによりも尊いものとして大切そうに眺めさするところ。
 愛と悪意と男と女。日本の歌舞伎と甲乙つけがたい人間模様の複雑さに、天才プッチーニの醍醐味を見た晩でした。
 ああ、舞台ってすばらしい。



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