初夏

内橋克人さんと神戸を語るの記

 新聞の特別企画で、経済評論家の内橋克人さんと対談。
 うれしいことに、「お家さん」贈呈しようと持参しましたが、すでに読んでくださってました。
 「よく書いたねえ」と言ってくださり、しばし、ご親交のあった城山三郎さんの思い出話に。城山さんの作になかった女の視点をお褒めいただきました。
 内橋さんといえば神戸ご出身、しかも経済記者ご出身。鈴木商店について思い入れもお強いはずで、ほめていただけたのはなんともうれしいかぎり。神戸には他にこんな傑物がいるよ、と次なる作品へのご示唆までちょうだいし、ほんと、そろそろ次の作品を考えなきゃと現実にひきもどされたことでした。
 対談の中身をあまりここで喋ってしまっちゃいけないんですが、神戸は記憶を探すための町、とおっしゃる言葉のうちに、私も同じく、遠い歴史という記憶の中から会ったことも見たこともない人々の生きた跡を探し出しているのかも、と思いました。
 奇遇なことに、内橋さんはなんと私の高校の大先輩。戦時中の疎開で、数か月、旧制小野中学に通われたのだとか。これもご縁ですね。
 いつしか兵庫を語る、という新聞企画のテーマをはずれ、神戸の炎の歴史、兵庫の農の可能性、そして日本の未来についてまで、時間を忘れて話していました。実り多い邂逅に感謝。
by 玉岡かおる  at 01:15 |  日記 |   |   |  page top ↑
プロフィール

玉岡かおる

Author:玉岡かおる
兵庫県三木市生まれ。神戸女学院大学卒業。1989年、神戸文学賞受賞作の『夢食い魚のブルー・グッドバイ』で新潮社より文壇デビュー。2007年11月「お家さん」刊行

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