初夏

初めての針 こわごわ

 リフォームがようやくすんだので少しずつかたづけようと、高い棚から衣装ケースを下ろそうとしたものの、横着にも、踏み台なしに、一気に受け止めようとして……ぺしっ!!
 うわあ、腰で、いやーな音がしたあ〜。
 と思うまもなく激痛とともにその場にころげて倒れましたわい。

 あまりの痛さに起きあがれず、わずかに這ってドアを開け、テポドン�号を呼んだものの、腰痛って、どうしてみんな笑うのよ。
 取ってきてもらった携帯でオッパーに電話したけど、何年か前にヘルニアで緊急入院した経験のある男、私たちその時さんざん笑いましたかねえ。やっと俺の痛みがわかったかと笑いとばし、
「そのままで寝とれ」
 やて。ひえ〜、あんまりな。

 1時間ほど倒れたままの姿勢でじっとしてたものの、床は冷えるし、ほんまにこうしててええんかい? と不安はつのるし。
 テポ�は出かけると言うので、水と食糧だけ床に置いていってもらい、犬だけがうれし珍し、とばかりに私の頭の横で丸くなって寝る始末。
 救急車を呼ぶべきかと友人に相談の電話をかけたら、やっぱり安静しかない、とのこと。
 それならそうで、腰を据えて、もとい、腰をかばって、寝てることに。

 夕方には、なんとかそろりそろりと歩けました。
 でもまだこわいしたよりないしで、オッパーのコルセットを借りて着用。それでも、立ち上がるとき、寝返りをうつ時は慎重を期すわけです。

 そんな私に、友人が「名人」と絶賛する針の先生を教えてくれました。いやあ、針って初めて。
 体に金属突き刺すなんて、ピアスでさえもこわくてできなかったんですよ。
 でも痛さには代えられません。明日は遠出の仕事で、満員電車で立たなきゃならないだろうし。
 悲愴な覚悟で、たのもう、と紋を叩いたのですが、思ったほどは痛くない。先生、今、針、刺さってるんですか? と聞いたほど。

 おかげでなんとか持ち直しました。
 運動不足、横着な性格、これ、すべて腰痛の原因ですわ。気をつけなくっちゃいけませんね。
by 玉岡かおる  at 01:51 |  日記 |   |   |  page top ↑
プロフィール

玉岡かおる

Author:玉岡かおる
兵庫県三木市生まれ。神戸女学院大学卒業。1989年、神戸文学賞受賞作の『夢食い魚のブルー・グッドバイ』で新潮社より文壇デビュー。2007年11月「お家さん」刊行

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