Mon
03/12
2007
お別れは、ペンで
川柳作家の時実新子さん、逝く。
まだ信じられない気がする。
きっとお元気になってまたお会いできると思っていた。
新聞社のコメント聴取で逝去を知り、呆然としているというのに追悼文の原稿依頼が同時に3件。どの新聞も、今日の紙面に載せたいからと、締め切り猶予は1日だけ。
しかも、先に約束してあった、友人の舞台を見に三木市文化ホールに集まる予定があるし。
それを含めた1日という限られた時間で3本の追悼文を書くのは、精神的にもきつかった。
物理的にも、3社、同じことは書けないし。
それでもこなせたのは、きっと私の椅子の背後に時実さんが立って、ふふん、あなたにできるかしらね、と見降ろしていたんじゃないかという気がする。
そして、できた。
各作、まるで何かに憑かれていたかのような微熱の文。思わず時実さんに、ほら、これでどうですか、なんて話しかけている私がいた。
朝、原稿を送ってしまい、午後にはゲラで確認、一字ぶら下がりにまでナーバスになってるなんて私らしくもなかったけれど、コーヒーを淹れて一服したら、そのうち夕刊が届いて、私の追悼文が載っていた。
自分の文章なのに、泣けた。そこに載っている時実さんの写真があまりにもいきいきしていて。
本当に、もうどこにもいなくなられたの?
犬が膝に載ってきて、そのまま仮眠。でも目覚めたら、なんだか頭がすっきりして、生まれ変わった気分だった。きっと、これで、お別れできたのだ。
金沢からのたより到着、冬がもどって、いつもどおりの雪景色とか。
よりにもよって花のない、こんな時を選んで旅立った時実さんの、最後のフェイント。凝りに凝った双肩を、マッサージチェアにゆだねる私だ。
もどり雪 花なき机で きみを書く
まだ信じられない気がする。
きっとお元気になってまたお会いできると思っていた。
新聞社のコメント聴取で逝去を知り、呆然としているというのに追悼文の原稿依頼が同時に3件。どの新聞も、今日の紙面に載せたいからと、締め切り猶予は1日だけ。
しかも、先に約束してあった、友人の舞台を見に三木市文化ホールに集まる予定があるし。
それを含めた1日という限られた時間で3本の追悼文を書くのは、精神的にもきつかった。
物理的にも、3社、同じことは書けないし。
それでもこなせたのは、きっと私の椅子の背後に時実さんが立って、ふふん、あなたにできるかしらね、と見降ろしていたんじゃないかという気がする。
そして、できた。
各作、まるで何かに憑かれていたかのような微熱の文。思わず時実さんに、ほら、これでどうですか、なんて話しかけている私がいた。
朝、原稿を送ってしまい、午後にはゲラで確認、一字ぶら下がりにまでナーバスになってるなんて私らしくもなかったけれど、コーヒーを淹れて一服したら、そのうち夕刊が届いて、私の追悼文が載っていた。
自分の文章なのに、泣けた。そこに載っている時実さんの写真があまりにもいきいきしていて。
本当に、もうどこにもいなくなられたの?
犬が膝に載ってきて、そのまま仮眠。でも目覚めたら、なんだか頭がすっきりして、生まれ変わった気分だった。きっと、これで、お別れできたのだ。
金沢からのたより到着、冬がもどって、いつもどおりの雪景色とか。
よりにもよって花のない、こんな時を選んで旅立った時実さんの、最後のフェイント。凝りに凝った双肩を、マッサージチェアにゆだねる私だ。
もどり雪 花なき机で きみを書く







