2022年04月13日 14:08
連日の報道で、戦争への怒りがつのるばかりだったが、邪心ある侵攻者を前に、我々が何をすべきか、ウクライナの視点で明確に指し示してもらえたように思う。
それはまず、第二次大戦後に作られた平和を保つためのシステムが、今や時代遅れであることを認識すること。
そして新しい国際秩序を建設していくこと。
それにはウクライナの勝利が大前提だ。
でないと、武力で勝った者が好きなようにできるという論理がまかり通ってしまう。
日本だって、北方領土が返されないのは日本の外交力がヘタだからではなく、返還する気などない領土拡大主義者を相手にしているから、ということを認識しなおす必要がある。
周辺の国々がみんな善意の国家だという子供っぽい幻想はやめにして、日本がオトナになるべき時が来ているのかもしれない。
講演の後、さまざまな質疑がかわされたが、興味深かったのは、
「ウクライナ軍の抵抗が想定以上に強く、プーチンのあてがはずれて戦闘が長期化勝利しているのは、なぜ?」
それはウクライナが、チェチェンの屈辱を糧に、防衛力を本気で強化したからだそうだ。
国民の意志も、国を守る、という方向で1つまとまった。
最後の質問は、駐日アメリカ在阪領事から。
実効力のない国連や安保理事会も、再編しなおす必要に迫られている。
我々は、どうしたって戦争を起こすことができない方策を講じる時に来ているのだ。
と、個人的な意見はまとまったが、さあ、日本はこの先、どうするのか。
この国をいかに守るか、侵されないか、歴史にも学び、より頑丈な未来を構想するという課題は重い。